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【パチンコ経営企業分析】減少傾向が続くパチンコ設置台数、減少幅は前月よりも小さくなっている

今年の連休前にグランドオープンした店舗がいくつかあった結果、4月は前月よりも台数が増加したが、5月はどのように推移したのか見ていきたい。

まず、2024年における店舗数の推移は下表の通り。

2024年店舗数推移
1月 2月 3月 4月 5月
店舗数 6,677 6,648 6,599 6,583 6,538
前月差 ▲52 ▲29 ▲49 ▲16 ▲45

このように、4月末における減少店舗数は16店舗だったのだが、5月末の減少店舗数は45店舗と4月末時点と比較すると大幅に増加している。

続いて台数推移を見ていく。

2024年台数推移
パチンコ パチスロ 合計
台数 前月差 台数 前月差 台数 前月差
1月 1,962,241 ▲6,805 1,300,231 +209 3,262,472 ▲6,596
2月 1,953,379 ▲8,862 1,299,218 ▲1,013 3,252,597 ▲9,875
3月 1,945,020 ▲8,359 1,296,914 ▲2,304 3,241,934 ▲10,663
4月 1,934,782 ▲10,238 1,310,137 +13,223 3,244,919 +2,985
5月 1,927,793 ▲6,989 1,307,988 ▲2,149 3,235,781 ▲9,138

このように4月は3月よりも台数は増加したのだが、5月は再度減少に転じてしまった。ただし、パチンコ・パチスロ別に見ていくと、パチンコの減少幅は4月末よりも少なくなっていた。

一方で、通常貸玉におけるパチンコとパチスロの台数差はさらに開いている。

通常貸玉台数推移
パチンコ パチスロ 差分(PーS)
台数 前月差 台数 前月差
1月 1,054,129 ▲4,312 1,054,171 +686 ▲42
2月 1,047,559 ▲6,570 1,053,466 ▲1,013 ▲5,907
3月 1,042,395 ▲5,164 1,051,635 ▲1,831 ▲9,240
4月 1,033,099 ▲9,296 1,061,761 +10,126 ▲28,662
5月 1,028,173 ▲4,926 1,059,433 ▲2,328 ▲31,260

このように、設置台数の差は3万台を超えた。

パチンコの設置台数は4月末時点よりも減少幅が小さくなっているものの、このペースで進んでいけば年末までに通常貸の台数が100万台を下回ってしまうかも知れない。

5月は連休後ということもあり、やはり店舗数・台数ともに前月を下回る結果となった。引き続き推移は見ていくが、この減少ペースが落ち着くことがあるのだろうか。

[文・構成/情報島編集部]


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